日常ですごくお世話になっている爪楊枝ですが、多くの方が疑問に思っていることがあるでしょう。
「この持ち手の溝は何のためにあるのか?」
実は私もこれにはずっと疑問を持っていました。そこで色々と調べてみましたのでその情報をまとめていきたいと思います。
爪楊枝の溝は「爪楊枝を置く」ためのものではなかった!
爪楊枝の溝がなぜあるのかという話題に関しては昔からあったようで、理由は諸説あるとされていました。
その中でも比較的有力だと思われていたのが、「溝の部分で折って、テーブルに置いて爪楊枝置きにする。」というものでした。
実際にされている方を見たこともありますし、その話を聞いた時に、「なるほど!!」と思ったこともありました。
ですが、よくよく調べてみると、この情報は実はガセネタだったようで、本来はそういう目的で掘られた溝ではないんですね。
でもまぁ、冷静に考えてみると、エコではない考え方ですが、テーブルに使った爪楊枝をそのままで置いておくなんて、見ている側はなんだか気持ち悪いですよね(笑)。
私はしたことがありませんし、マナー的にもあまり良いものではなさそうですし。
爪楊枝置きにするんだよ!と聞いて実際にされた方ってどれくらいいるのでしょうか?おそらく少数派なような気もします。
で、実際に今家にある爪楊枝でこの使い方をしてみたんですが、小さすぎて使いにくいです。
折った先の方自体は溝を掘ってありますが、転がりますし。
私としては圧倒的にボツな使い方ですね。
爪楊枝の溝は「こけし風」にすることが目的だった!?
最近話題として挙がっているのが、爪楊枝の先端をこけし風にしているという話題です。
正直私はこの話を聞いても全くピンときませんでした。
「え?どこがどうこけしなの?」と。
で、よくよく調べてみると、爪楊枝の丸い方の先端が黒くなっていますよね?
これは製造過程で爪楊枝を切断する際にグラインダーという機械を使うんですが、切断する時の摩擦で先端が黒く焦げてしまうんです。
この黒いままだと見た目的にあまりよくないよね、って話から、先端の黒をこけしの頭に見立てて、その下に溝を掘ることで、「小さなこけし」に見えるようにしたと言われています。
わざわざそんなことしなくても…。とも思うんですが、こういう細かいところに気を配るのが日本人らしさですよね。
この爪楊枝の溝を掘ってこけしに見せよう!と考えついた当時の世界では、まだそれほど細かな細工をすることも難しかったようで、当時の日本の技術力をアピールするためでもあったとも言われています。
ちなみに、両端が尖った爪楊枝を見たことがある人もいるかと思いますが、あれは欧米製の爪楊枝のようです。
爪楊枝の普段とは違う便利な使い方
さて、爪楊枝の先端の溝に関するお話しは以上ですが、爪楊枝は歯間のお掃除以外にもとても便利に使用できることを皆さんはご存知でしょうか?
ちょっとだけ、爪楊枝の便利な使い方のお話しもさせていただきますね。
爪楊枝を料理に使う
爪楊枝は料理の現場で非常に役に立ちます。木でできているのですが、作りがしっかりとしているので水気にも強いので、形を整えるために刺しておくと便利です。
例えばロールキャベツ。作っている過程では大丈夫なんですが、ロールキャベツって煮込むと形が崩れやすくなりますよね。そんな時に爪楊枝です。
しっかりと刺しておけば煮込んでもロールキャベツが崩れなくなります。
あとは子供用に串物を作ってあげたいときですね!
大人が串物を食べる時って基本的には竹串を使いますが子供には竹串が長すぎて危ないですよね。
だけど大人の真似をしたがる子供たちは串に刺さった料理を大人と同じように食べたがります。焼き鳥とか、串カツとか。
そういう時に、竹串ではなく爪楊枝で料理をしてあげると子供にとっても食べやすいし、喜んでくれます。
しかも爪楊枝は電子レンジで加熱しても燃えたりはしませんので刺したまま温めなおしもできるので重宝しますよ。
爪楊枝をアートに使う
あまり知られていないかもしれませんが、爪楊枝アートというものがあります。
爪楊枝に色を塗って発泡スチロールに刺して絵を表現するんです。
実は私も現在作成中でして、まだ完成していないんですが完成したら記事を書きますね。
爪楊枝アートの何が良いかと言いますと、子供の夏休みの宿題や、私のような主婦の暇つぶし、老後の楽しみなど、老若男女問わずに楽しめるアートなんです。
爪楊枝本体、発泡スチロール、絵の具やカラーペン、必要な道具はすべて100均で揃えられますし、ものすごく手軽に始められるアートです。
複雑な、まるで写真のような爪楊枝アートを作成する方もいらっしゃいますし、趣味程度に好きなキャラクターを作成して壁に飾っておいても楽しいですよね!
是非、チャレンジしてみてくださいね!
まとめ
爪楊枝の溝は実は「こけしに見せる」ために掘られたものだということがわかりましたね。
テレビでも放送されていましたので、大人の間ではすでに知れ渡っているかもしれませんが、小さなお子さんに理由を聞かれたときは教えてあげてくださいね!