せっかく写真撮ったのならば、より綺麗な作品を残したい、自分の好きな色調にあとから編集したい、趣味で写真をする人でもそう思いますよね!
しかもどうせraw現像するなら手軽に簡単に行いたいという理由でiPadなどを使用したいと思っている方も多いと思います。だけど、iPadで使えるraw現像ソフトは、無料ソフトも有料ソフトもありますし、有料ソフトなら月額制から買い切りソフト、値段もピンキリでどれをチョイスすればいいのか迷うはずです。
そこで今回は僕が実際に使用して「iPad Air3で使うならPixelmatorだ!」と感じた理由についてお話していきたいと思います。
iPad Air3で使うなら、Pixelmator(ピクセルメーター)がおすすめ!理由はコスパがいいから!
僕がiPad Air3でピクセルメーターを使う理由はいくつかありますが、一番の理由はやはりコスパが非常に良いからです。
iPadで使えるraw現像ソフトの代表と言えば、LightroomやAffinity photoなどがありますね。Lightroomはプロの写真家も使うほど良い現像ソフトです。Affinity photoも多くのYouTuberが紹介していますので知名度が上がっています。
ですが、どちらも初めて現像ソフトを手にするには値段が気になる部分です。
Lightroomはとても高機能ですが、月額です。毎月1000円程度の費用がかかります。アマチュアカメラマンでも、1ヶ月で数千枚撮って、めちゃくちゃ現像するよ!という人なら安いと思うんですが、趣味程度でそんなに本格的に写真活動をしていない人にはとってはちょっと冒険する金額ですよね。
Affinity photoは買い切りで、Lightroomに迫る高機能です。アプリ単体の購入価格は2440円です。Lightroomと比べると明かに安いのですが、初めてのraw現像で、今後使い続けるかわからない商品に2440円を出すのは躊躇ってしまいますよね…。
その点で言うと、ピクセルメーターは買い切り610円です。お昼ご飯を1回我慢すれば購入できますね!(笑)
もちろん、610円という安さですので、LightroomやAffinity photoと比べると機能は劣りますが、とてもシンプルに仕上がっていてむしろ使いやすいです。
値段が安くて、使いやすい機能性という面で、iPadで初めてraw現像をしようと思っている人にはおすすめです。
Affinity photoは高機能で素晴らしい!でもiPad Air3では使えなかった!?
Lightroomに関してはたくさんのブログで紹介されていますので、今回はAffinity photo(以下アフィニティ)とピクセルメーターについてお話していきます。
見出しの通りなのですが、僕はiPad Air3を主に現像のメイン機種として使用しています。iPad Air3を購入する前はデスクトップPCを使ってアフィニティを使用していました。
その時は全く問題なく使えていて、とても便利だったので、愛用していこうと思っていたのですが、raw画像を読み込んで現像を始めたのですが少し複雑な?処理が重くなるような作業した時にアプリが落ちてしまうんです。
アフィニティ自体は本当に高機能で、それ一つで全てが完結してしまうような良いソフトなんですが、僕にとってはiPad Air3でraw現像が出来ないのは致命的でした。
Apple Storeなどでレビューを見てみると少なからずそういったレビューもあるので、僕のiPad Airだけでアプリが落ちてしまうわけではないようです。
そういった意味で、iPad Airでraw現像をしようと考えているのであればアフィニティはオススメすることはできません。
では、なぜピクセルメーターが良いのかと言いますと先ほどもお伝えしましたように、コスパが最高に良いです。
ピクセルメーターであれば、趣味で写真を撮っている人には必要十分な機能を備えていますので一番お勧めしたいですね。
ピクセルメーターの使用感は最高!しかも直感的に操作できます!
では実際にピクセルメーターを使用した感覚をお話ししたいと思います。
まず一番最初にお伝えしたいのは、直感的に操作できるインンターフェイスを備えていますのでとても簡単に現像ができます。
iPad Air3でraw現像をするのであればピクセルメーターがオススメです。
画像でも載せていますが、ややこしい機能は一切ありません。raw現像に特化したインターフェイスを備えていますので、何に使えば良いのかわからない機能はありません。
単純明快で、raw現像を初めて実践する人にとってはとてもハードルの低いアプリです。
アプリ自体も軽いですし、複雑なものがありませんので現像途中でアプリが落ちるようなこともありませんでした。
各作業の処理速度に関しても、スライダーを動かせばプレビュー画面に即反映されますのでストレスが全然ありません。このあたりがPCを使って現像するよりも良い面だと思います。
PCの場合は、スペックがソフト推奨よりも低い場合、プレビュー画面に反映されるまでに時間がかかってしまいいます。この反映までにかかる時間って数秒程度なんですが、日々raw現像をしていると結構ストレスになります。
そういう面でも、iPad Airを使って、ピクセルメーターで現像することのメリットだと考えられますね!
現像した際の発色等に関してですが、これは使用機器や閲覧機器のディスプレイ性能や感じ方の個人差などから、なんとも言えない部分ではあります。
しかし、あえて言うとすれば、彩度は高すぎず比較的自然な発色で現像してくれます。なので、彩度バキバキの写真が好みの場合は、彩度高めの編集を行う必要があります。彩度低めの画像を好む方には受け入れやすい絵作りをしてくれる印象です。
あとは特筆すべきことと言えば、プリセットがちゃんとある事です。
僕がピクセルメーターを選んだ理由の一つが、プリセットがあるからです。しかも、シネマティックなプリセットがある事が僕にとっては良かったです。
プリセットに関して使う人も、そうでない人もいるとは思いますが、多くの画像を同じような世界観で現像したいのであればとても便利です。
画像を複数選択して一気に同じパラメータで編集することも出来ますので現像の時間が大幅に減りますね!これは無料のソフトやスマホでの現像より有利な部分です。
自分の好みの現像パラメータをプリセットとして保存しておくことも可能です。
機能がたくさんあるソフトもいいんですが、厳選された機能をうまく使って、迷わずに短時間で現像できることがピクセルメーターの素晴らしいところだと思います。
画期的なAI機能が生み出す自動補正がなかなか素晴らしい!!
ピクセルメーターを使って本当に驚いたのが、AIを使った自動補正システムです。
アプリ内ではML補正と呼ばれているんですが、2000万のプロの写真でAIを訓練させて、自分が撮った写真をプロの写真のように仕上げてくれるます。
基本的にこんなものは信じていませんでしたので、「あってもつかわないだろうなー。」と思っていました。だけど、少しアンダー気味(暗め)に写してしまった写真なんかはこのML補正を使えば見違えるように綺麗になります。
初心者の方で、自分のraw現像の方向性が固まっていないという人はML補正をかけてから、好きな写真になるように自分でスライダーをいじって仕上げれば簡単なんじゃないかなと思います。
ちなみに、私が撮影しているようなロックバンドのライブのような過酷な撮影条件の写真はML補正では全然理想通りになりません(笑)。
あくまで、普通のポートレートや普通の風景写真などがML補正の力を一番発揮させられるんじゃないかと思います。
もちろん、ピクセルメーターにはデメリットもありますよ!
ピクセルメーターを先ほどからべた褒めしていますがもちろんアフィニティフォトやlightroomなどの高額、高機能な現像ソフトと比べるデメリットもあります。
そんなデメリットの話をしていこうと思います。
機能が少ない
まずはこれですね。機能は少ないです。特にアフィニティフォトと比べると特に顕著です。
アフィニティフォトはソフト一つで現像からレイヤーを使った画像編集まですべてできます。lightroomとPhotoshopが合体したようなソフトです。やはりそこと比べると安価な分、ピクセルメーターは現像に特化したソフトになっています。
ではlightroomと比べるとどうでしょうか?
基本的な機能はピクセルメーターにも備わっています。ですが、私が使用した中で足りない機能が、「かすみの除去」という機能です。
これがないのが非常に残念です。少しモヤがかった画像などを綺麗にしてくれる機能なんですがピクセルメーターにはこれがありません。
ないと困るというほどではありませんが、あると便利な機能です。
画像を合成したり文字入れするには他のアプリと併用が必要。
これは先ほどもお伝えしたように、今回紹介しているピクセルメーターではraw現像しかできません。もし、現像した画像に文字を入れたり、合成したりしたい場合はその他のアプリと併用する必要があります。
そういったことを一つのアプリで行いたいのであれば別のアプリを探す必要がありますね。
ノイズ除去機能が貧弱
これは僕の感想なんですが、ノイズ除去機能が貧弱です。そもそも、ノイズ除去機能なのかどうかも怪しいです。
ノイズ除去というよりはノイズの増減という感じです。
画像の通り、「粒」という選択肢があり、これを選択すると、「スライダーを左右に動かしてノイズ(粒子)の具合を決定する。」というものです。
基本的にノイズが乗るような写真の撮り方はしないのであまり活躍する機会はありませんが、ちょっとこれはどうかなー?と。
raw現像ソフトなのであればしっかりとしたノイズ除去機能はつけてほしかったです。
機能が厳選されているから初心者向けで玄人にとっては物足りない。
初心者の人にとってはとても使いやすいソフトだと思うんです。機能が最小限ですから。だけど、玄人の人だったり、編集が慣れていて、一つのソフトでオールインワンで編集を終わらせたい人には全然物足りないアプリです。
はっきり言って、「raw現像入門アプリ」だと考えてもらった方がいいです。
ただ、アフィニティフォトはipad air3ではraw現像中にアプリが落ちますので、買い切りで使いたいのであればこちらのソフト一択になるかもしれません。
機能解説サイトが皆無です。
ピクセルメーターフォトはまだ歴史が浅いのか、あまりみんな使っていないのか、機能や使い方を解説したサイトが皆無です(2020年1月現在)。
なので、自分で考えたり、項目を調べたりしながら使いこなしていけるようにしなくてはいけません。
時間があれば解説記事でも書いていこうかなと思います。
まとめ
raw現像の界隈では買い切りソフトの人気が上昇しています。lightroomなどはどうしても月額ですし、ライトユーザーには敷居が高いですよね。
そんなraw現像業界に風穴を開けるアプリになってくれるんじゃないかと思います。
確かに機能は最小限ですし、他のソフトと比べるとやや貧弱な機能性ですが、「ipadで使う!」ということを前提にすればこの程度で良いのではないかと思います。
本格的に現像するのであれば明らかにPCの方がやりやすいですし、出先でちょっと現像みたいな感覚で使う分には全く問題ありません。
もちろん僕もPCを立ち上げるのがめんどくさい場合はピクセルメーターだけで現像を終わらせることも多いです。
僕は写真で生計を立てているわけではありませんので、完全なプロではありませんが、写真を提供してる側ですので、比較的ヘビーなユーザーです。
そんな僕でも十分に使えているので、自信をもっておすすめできますね!