ここ最近のアクションカメラのブームはすごいですね。GoProを皮切りにものすごい勢いで普及しています。
私は2013年10月に発売したSony HDR-AS30Vというモデルのアクションカムを発売当時に購入して、オートバイに付けて遊んでいました。ですが、最近は出番もなく、防湿庫で眠っていました。
ここ最近はそういった使い方をせずに、友人のロックバンドのライブで動画を残してあげたいなと思い、アクションカメラの出番だ!と意気揚々と持ち出してみたのですが、画像の荒さにげんなりとしてしまったんですね。
そこで話題の、GoProを購入しようとAmazonを見ていたのですが、値段の高さにこれまたげんなりしてしまいました(笑)
アクションカメラ欲しいけど、値段が高すぎて躊躇している人、多いんじゃないでしょうか?だからこの記事みてるんですよね?(笑)
そんなあなた方の為に、今回はAmazonのサイバーセールで格安中華アクションカメラの「CamPark X20」を購入しましたので、6年前のAS30と比較、レビューをしてみたいと思います。
※比較動画は完成次第アップします。
Amazonで8986円で売ってるcampark x20を購入。
Amazonでアクションカメラを検索すると、ものすごい数の機種が検索結果に表示されますよね(笑)。
しかも、そろいもそろって1万円程度か、それ以下の中華製アクションカメラです。基本的に中華製の電子機器って粗悪品が多いみたいなイメージがありまして、僕自身もあまり買ったことはないんですが、カメラ好きとしては気にはなっていたんです。
Amazonのレビューも1600人以上が書いているし、執筆時点の2019/12/10時点では星も4つです。今回購入したCamParkX20(以下x20)以外の機種でも同じようなレビューです。
こいつはすげーアクションカムなんだと!勘違いしながらポチってしまったわけです。
ポチったのはこれです。
現在は8986円ですが、サイバーセールでは6500円程度で購入できました。結構お得ですね!
で、この商品の特徴を簡単に書きますと、
- 4K高画質、2000万画素
- 2インチタッチスクリーン
- 30メートル防水
- EIS5軸手振れ補正
- Wi-Fi搭載
- バッテリー2個付き
- SONY製1/2.3"CMOSセンサーとSONYのレンズ
- 画角調整3段階で可能(130°,150°,170°)
ザっと上げるとこんな感じでしょうか。4k撮影や画素数、手振れ補正などを見ると、
「なんてすばらしい機種なんだ!!これが6500円だと!!」ってな感じで舞い上がるわけですよ。舞い上がったんですがそこはちゃんと調べてから購入しました(笑)。
Youtubeなどでも動画をあげてくださっている方はいますし、格安中華アクションカメラに関してはネットでも多くの記事がありますので、それらを参考にした結果、このx20を購入したというわけですね。
他にも、AKASO V50PROやCrosstourなども後方に挙がっていたのですが、AKASOはあまり安くなっていなかったことと、クロスツアーは逆に安すぎて不安になったから今回は見送ったということです。
さて、そんなx20をポチッた翌日には手に入れたわけですが、開封してみてびっくりです。
外箱は中華製らしくないとてもしっかりと作りこまれたデザイン。交換が持てます。
これを開けてみると、意外と梱包もしっかりされていますね!本体が暴れないようにきれいに収納されています。
そしてここで新事実発覚。「サプライズ~大切な体験を投稿しましょう~」と書かれた紙が封入されていました。
これ、あれです。レビュー書いたらプレゼントあげるよ♪の案内の紙でした。
ちなみにプレゼント内容は、
- 自撮り棒
- 防水ケース
- バッテリー充電器
のどれか一つがもらえるらしいです。いや、自撮り棒とか今どき100均に売ってるし、防水ケースはすでに付属されているし、バッテリー充電器一択でしょ(笑)
バッテリー充電器一択の理由は後ほど。
では、本体隣にあります、黒い箱をオープンしてみようと思います。
大量の付属品ですね。GoProと完全に互換性があるものばかりのようです(防水ケース除く)。ただ、このタイプのアクションカメラは初めてなので、何がなんなのか全くわかりません。
とりあえず、自撮り棒に取り付けできそうな部品だけチョイスして使うことにしました。
という感じで、開封時点では非常に好感の持てるx20でした。
比較対象になるのはSonyアクションカムAS30Vです。
さて、では今回比較対象となるAS30Vについても少し触れておこうかと思います。
こちらのカメラは2013年10月発売です。当時の値段などは覚えていませんが、たしか2~3万円だったように思います。
AS30Vの特徴ですが、
- フルHD60p、フルHD30p、HD30p、HD画質の2倍スローと4倍スロー
- 1190万画素
- インターバル静止画記録
- 電子手振れ補正
- 画角2段階(170°,120°)
- レンズはカールツァイス製
といったところでしょうか。現在のアクションカメラと比較するとやはり見劣りしますね。
ですが、当時はこれでバイクの車載動画などを撮っていましたが、なんてきれいに撮れるんだー!と感動したものです。
もちろん、こちらの機種も防水カバーは付属ですし、Wi-Fiでスマホにデータ送信やモニターの代わりにしたりすることもできますよ!
CamPark X20を単独で使ってみた感想
良かった点
- とにかく安い
- 付属品が豊富
- 4K(なんちゃって4k)に関しては画質は結構よかった。(昼間のみ)
- 軽い
- タイムラプスはおもしろい。
- 本体に三脚穴がある。
- タッチパネル
とにかく安い
実際に使ってみて感じたことは、撮影条件は限られますが、非常にコスパの良いアクションカメラだと感じました。
4Kに関しては、実は解像度の関係から本当の4Kではないのですが、日中に使用する分にはかなりきれいな映像が撮れます。もちろん、高価なハンディカムやGoPro、iPhone11などと比べると見劣りはしますが、サイバーセールで6500円程度で購入したと考えれば納得はできます。
付属品が豊富
こちらも、6500円という値段から考えると十分すぎる付属品の数だと僕は思います。
ただ、クリップマウントは付属してほしかったなぁと思います。僕みたいにカメラを持って風景撮影などする場合は、山を登ることなども多いので、リュックや帽子などにクリップでアクションカメラを止められるのが一番重宝します。
初めてアクションカメラを使うよ!って人には使い切れないくらいの量が入っているの合格点ではないでしょうか?
ただし、防水ケース含めて耐久性はいかほどなのかはまだわかりません。
壊れたら追記します。
4K(なんちゃって4k)に関しては画質は結構よかった。(昼間のみ)
このx20ですが、Amazon購入ページ上で4kと謳っていますが、実は本当の4kではありません。
4Kは解像度が「4096×2160」のことを言いますが、x20はスペック上「2880×2160」なんです。これを4Kと謳っていいのか、実際のところは僕はわかりませんが、なんちゃって4Kの割には綺麗に映ります。
特に昼まであれば、パソコン画面上でも「見れる」映像です。はっきり言いますがテレビのような綺麗さはありませんのでご注意ください。
あくまで6500円で買えるのであれば、綺麗な映像ということです。2kやフルHDの映像も撮影できますが、実用的に綺麗なのは2Kまででしょうか。僕の感覚ではフルHDで撮影した映像は、「荒くて汚い、ディティールが崩れている。」という評価です。
後ほど動画を掲載しますので、そちらでご確認ください。
2インチタッチパネル液晶
最近のGoProがタッチパネルなので、それに近づこうとしたのだと思います。こういうところが中華製って感じですよね(笑)。
ただ、6500円で購入したと考えればこのタッチパネル液晶は非常に優秀です。
画面は小さいのですが、反応がいいので手の大きな男性でも問題なく扱うことができます。操作性もいいですし、凄く評価できると思います。
ただ、メニュー画面の日本語が微妙です。分かりにくい項目もあります。そこはご愛嬌ということで、説明書を読んで覚えてもらう必要があると思います。
本体に三脚穴がある。
僕が買うときにこの三脚穴が本体にあるのかという部分はかなり重視しました。
もともとライブの動画を撮ろうと思っていましたので、ケースに入れて撮影したくなかったんです。
アクションカメラあるあるですが、本体を防水ケースに入れると音がほとんど録音されないという悲劇が発生するんです。
もしくはめちゃめちゃこもった音で録音されるとか。
ライブ映像は臨場感が大切なので、多少音は悪くてもしっかりと音楽を録音したかったんです。
高額なアクションカメラでは本体に直接三脚穴がある機種って多分ないんじゃないかな?だいたいネイキッドフレームっていう三脚や自撮り棒に装着するためだけのフレームを付けなくてはいけません。
まぁ、付ければいいんですけど、めんどくさがりなもので、少しでも手順は減らしたいんですよね(笑)。
悪かった点
- 2KやフルHDは値段なりの画質。
- 夕方から夜間、室内などの光量が不足しているところではノイズがエグい。
- 手振れ補正は大したことない。
- 防水ケースが必要だから急な雨天では困る。
- 技適マークがないから実質Wi-Fiは使えない。
- ズームは別に要らない。
- 音質は悪い。
- バッテリー充電器が付属されていない。
2KやフルHDは値段なりの画質
これは良い点の時にもお話ししているんですが、2KとフルHDは正直それなりです。
僕が期待しすぎていたのかもしれませんが、フルHDに関しては実用的とも言えません。
動画を残す人ってやっぱり後から見直して、「綺麗な画像だなー!」って思いたい人がほとんどだと思うんです。その期待には応えてくれません。
2K動画ならまだましかなー?って感じです。
下の方に動画・画像載せますのでご覧ください。
光量不足だと全然ダメ
これはマジで致命的でした。日中の太陽サンサン!な天気であれば、4Kが綺麗なんですが、夕方以降や、室内ではノイズがめちゃくちゃ載ります。
とても見れる映像ではありません。
いかがでしょうか?これはカラオケで撮影した動画を切り出した画像です。動画では個人が映ってますのでお見せできませんが、画像を見てもらうだけでも十分画質の荒さが伝わると思います。
ピントすら合っていませんよね(笑)。
続いてこちら、トンネル走行時の動画から切り出しました。
どうでしょうか?これはひどいですよね(笑)。こんなもん暗い所で使えたもんじゃない!っていく感じです。
最後に、風景ではどうでしょうか?
ちょっと画像が暗いんですが、これもこのカメラの性能です。精細さっていう言葉はどこに飛んで行ってしまったんでしょうか?
これらの画像でお分かりいただけるかと思いますが。光量不足では全く使えません。
手振れ補正は大したことない。
EIS5軸手振れ補正なんて聞いたらすごい手振れ補正なんだ!と思ってしまいますが、正直大したことないです。というか、微かに手振れ補正が聞いているかな?程度です。
これは期待しないほうが良いと思います。僕の期待は超えてくれませんでした。
まぁ、定点で撮影するつもりだったから手振れ補正とかいらないんだけどね。
音質が悪い!!!
これ、僕にとっては致命的です。マジで。
せっかく防水ケースを付けずに三脚を付けられる機種を選んだのに、結局音がこもりまくっていて全然ダメです。
これは期待以下すぎて辛いです。
外部マイクとかもありませんし、どうしようもないかなってかんじですね。
まぁ、6500円ですからね(笑)。
バッテリー充電器が付属されていない
これはとても不便です。購入した時からバッテリーは二つ付いているんですが、バッテリー充電器が付属されていないので、充電する時はバッテリーを本体に入れて、一つずつUSBケーブルで充電することになります。
これは個人的には最悪です。めんどくさいじゃないですか。
ですが、救済措置があります。そうです。レビューを書けばプレゼント!ってやつですね。
こうやってレビューを集めているんですね。そりゃレビュー書いて充電器タダでもらえるなら書きますよね。
でもね、メーカーが送ってくれないことも結構あるみたいですよ(笑)。
SONY as30vと比較してどうか?
では、6年ほど前のAS30Vと比較してどうなのか?ってことですが、日中だけ使って、しかも動画の編集とか、SNSにアップとかしない、日常の記録目的でしたら、x20はおススメできます。
日中の4Kと、AS30Vの日中のフルHDでは画質に大きく差が出ます。
※動画編集初めてだったもので、アプリの透かしで見にくいですね。すみません。
youtubeにアップするとどうしても画質の劣化がありますが、実際の4K映像はもう少しディティールがはっきりとしています。
見比べてもらうポイントとしましては、左側のこんもりとした草?木?の葉っぱのディティーㇽの違いを見てもらえれば画質の差に気が付くと思います。
では、実際に比較して感じたことですが、x20では彩度が高めに設定されていて鮮やか印象です。
実際は空もこんなに青くはありませんでした。実際の見た感じに近いのはAS30Vです。
手振れ補正はどうでしょうか?6年前のAS30Vの方がブレを抑えられているように見えますね。x20では細かな振動は補正できますが、大きな振動の補正は難しいようです。
精細さという面ではx20が勝っていますが、4Kかと言われるとそうでもないのが実際のところではないでしょうか?
小さくてわからないかもしれませんが比較の画像も載せておきますね。
2機種の比較という意味では、6年前のSONYが結構頑張ってるなーという印象です。
2019年現在でx20がそれほど大きく画質面で引き離せていないのは、やはり格安中華アクションカメラだからかな?っというような感想ですね。
光量不足の環境での使用に関して言えばAS30Vの方がノイズが少ないです。今回は画像等は用意できていませんが、どちらかというと使えるな、というレベルです。
光量不足の環境で撮影を行うのであれば、もっとちゃんとしたビデオカメラが必要かと思います。
むしろiPhoneとかの方が綺麗だと思うので、手軽に取りたいならそれで充分です。落とさないようにする工夫は必要ですけどね。
結局格安アクションカムは買ってもいいのか?
結局中華製のアクションカメラを買って満足できるのか?という部分ですが、これは完全に使用用途によって異なると思います。
YoutubeやSNSに綺麗な動画をアップしたいとか、最高の画質で記録を残したいとか映像作品を作りたいなどクリエイティブで画質優先、画質至上主義の方は中華アクションカメラは絶対にやめておいた方がいいです。
必ず後悔すると思います。
4Kならまずまずの映像が撮れますが、SNSにアップするにはデータ容量が大き過ぎますし、結局圧縮されて画質は荒くなりますので。
ただ、日常の記録を残したいだけとか、撮った映像をパソコンやタブレット、スマホで眺めて楽しみたいだけなら中華アクションカメラはコスパの良い買い物になると思います。
4K画質で日中に撮った映像はスマホなどの小さい画面で見ればかなりきれいです。そういった使い方に限定するのであればいいと思います。
ただ、現在はAmazonで8000円超えです。その値段を出して購入する価値があるかどうかは微妙なところです。何かのセールで6000円代まで下がっていれば買ってもいいんじゃないかと思いますね!
では実際に買った僕はと言いますと、光量が少ない場面では全く使えないので買った意味がなかったと言っても過言ではありません。動画再生時の音も決して良くないので、正直残念でしかたありません。
ちなみ、これがカラオケで撮影した「静止画」の画質です。静止画でこれですよ、動画ならもっとひどくなるんです。
全体的にザラザラとノイズが乗っていますよね。物の輪郭も曖昧になっていますし、このレベルではとてもライブの撮影には使用できませんよね。
車にでも付けてドライブレコーダーの代わりにでもしようと思います。振動検知はできませんが永遠にループで撮り続けてくれる車載モードがあるので便利に使うことはできると思います。
正直、返品したいんですけどね(笑)。
まとめ
というわけで、今流行りの格安中華アクションカメラのレビューでした。
今回の記事のポイントですが、
- 格安中華アクションカメラの画質に大きな期待をしてはいけない。
- 画質が綺麗!と言えるのは4Kモードだけ。
- 操作性などは結構いいので、気軽に撮りたい人には良い。
- 夕方以降や、室内での撮影は不向きどころか無理!
- 音質に期待は絶対にしてはいけない。
- 買うならば、それなりの覚悟は必要。
といったところでしょうか。
僕は2度と格安中華アクションカメラは買いませんが、あなたはどうしますか?