初めて出産を経験して、そこから産休・育休を経て仕事復帰へ。仕事復帰するも、元の職場に戻るのであればフルタイムでの選択肢しかなく、1歳の娘は朝7時半から夜6時半まで保育園へ預けていました。
仕事は好きだった私は、早く仕事復帰したい気持ちと、子育てと仕事が両立できるか悩みと不安でいっぱいでした。
今この記事を読んでいるあなたも、
- 朝7時過ぎには家を出るなんて出来るのかな?
- 1年以上ブランクあって業務についていけるかな?
- パパはどのぐらい手伝ってくれるのかな?
子育てと仕事が両立できるか、こんな悩みでいっぱいなのではないでしょうか?
あなたと同じような悩みを抱えながら実際に仕事復帰した私が、困った色々な場面をどんな風に乗り切ったのかお話ししていきたいと思います。
子育てと仕事を両立させるコツ①家事分担
最大にして最強の悩みになることが多い、“家事分担”。この問題を上手く制することができるかどうかが子育てと仕事を両立させられるかの分かれ目だと思います。
最初は上手くいくことが多いんです。パパも生まれたての可愛い我が子を見ると、「自分も頑張るぞ!」と意気込んでくれていますので。
だけど、そのパパのモチベーションを継続させることが何よりも大変。
ここを肝に銘じでおいてください。そして、パパが家事分担を承認してくれても過度の期待はせずに、「少し楽になるか。」くらいのものだと覚悟しておいてください。
実録!我が家のパパは家事分担が継続しなかった!
ここからは私の実体験です。
元々我が家のパパは、家事がとても得意で料理も含めて私よりも上手でした。子供が生まれてすぐは育児に関しても、授乳以外のことはしてくれていました。
このパパの“最初のモチベーションの高さ”に過度の期待をしていたことが、大きな失敗だったと今になって思います。
ひとまず、我が家の家事分担をご説明します。
パパ:ごみ捨て、起床後の子供の身支度、朝ご飯の片付け、風呂洗い。
私:上記以外すべての家事。
確実に固定させて分担していたのはコレだけです。子供をまじえた生活がどのようになるのか分からなかったので、ざっくりと決めていました。
家事分担としては、我ながらパパへの負担を大きく減らした構成だと思っていました。
そして、私は仕事復帰します。
私が仕事復帰をしてから、子供は病気三昧でした。特に中耳炎を頻発して、子供はなかなか夜に寝てくれませんでした。抱っこして座ったまま夜中を過ごし、そのままほとんど睡眠をせずに会社に行くようなこともしばしばありました。
仕事から帰宅した後は、食事の時とお風呂に入っている時ぐらいしか座ることもできず、イライラがMAXの中、寝かしつけをして、その後に保育園の連絡ノートを記入します。23時頃にようやくゆっくりできる時間が訪れました。
しかし、翌日は会社に行かなくてはいけませんので、すぐに就寝の準備をします。翌朝はお弁当と朝食を作るために5時半頃に起きます。
子育てと仕事を両立し始めて、仕事の感覚を取り戻すまでの焦りなどがかなりありましたが、睡眠不足が一番辛かったように思います。慣れるまでは、子供だけでなく私もよく熱を出していました。
一方、パパはと言いますと、朝の片づけをせずに仕事に行ったり、ごみを出し忘れたり、お風呂の準備をなかなかしてくれなかったりと、サボりモードに入っていきます。
子供が中耳炎でなかなか寝てくれない時も、起きてはきますが、子守りの交代はしてくれません。
これがたまーにだったらいいんですよ、失敗は誰にでもありますから。我が家の場合は2日に一回くらい、パパの“うっかり忘れ”が発生していました。
これはもう、うっかりでは済まされない…!
わかります?わかりますよね、ママなら。うっかり忘れの度にお願いしているのに、2度3度繰り返されてしまえば、さすがにキレてしまいますよね(笑)。
パパからすれば「たまのうっかりじゃん!」って事でしょう。ちゃんとやってよ!そんな事から罵り合う大ゲンカへと発展することも。
挙句の果てに「だったら仕事辞めろよ!」と言われ、売り言葉に買い言葉で「だったらもっと稼いで来いよ」と言い放った私。言った瞬間最悪な発言だったとすぐ気付きました。
実際パパはいつも私の仕事を応援してくれるし、パパはしっかり稼いでくれる人で私が好きで働いている。2人共発言が本音ではない事はわかっていたので、その後の関係の修復は早かったのですが、家事の分担ってこんなことに発展するくらいシリアスなムードになることがあります。
どちらが悪いということでもないんだと思うんですよね。
解決策は?家事分担の必要性とパパの力の必要性をしっかりと説明する。
家事分担で揉めてしまうことは、どの家庭でも結構あるようです。この原因は、家事分担の必要性とパパの協力の必要性をしっかりと説明できていないから。
パパは「自分の協力なんて別に大したものじゃない。」って思っているパターンが多いんです。だから2日に1回“うっかり忘れ”をしてしまうんですよね。
家事分担をするって決める時って、「パパが家事の分担を軽い気持ちで申し出てきて、ママが真剣にお願いする。」パターンと「ママが“子育て大変だから家事手伝って!”とパパの協力の必要性をしっかり説明せずに、家事分担をお願いする。」パターンに分かれるんです。
これはどちらもあまり良くない家事分担開始の仕方です。我が家も後者のパターンで家事分担が始まりました。
では、どのようにして家事分担をお願いするのがいいのでしょうか?まずは簡単にポイントを説明します。
- 働きたい理由を確実に理解してもらう。
- 子育ての大変さを理解してもらう。
- 具体的にどのように助けてもらえれば嬉しいのか説明する。
- 徹底的にお礼を言う。
ポイントだけをお話しすると上記の通りになります。
ふんわりと「子育てと仕事の両立は大変だから手伝って!」ではなくて、産休・育休での経験から、「子育てはこんなとこが大変なんです。」ということを伝えて、「パパにはこんなことを手伝ってほしい。それをしてくれるだけで、私はすごく嬉しい!」と思いのたけをしっかり伝えることが大切です。
夫婦だから、言わなくても気持ちは伝わるだろう、という考え方はナンセンスです。妻と夫は本来他人同士ですので、言わなくてもすべてが伝わるなんて幻想であり妄想です。
気持ちは必ず、伝えてください。
そして我が家はどうなったかと言いますと、ありのままを説明することで、「そんなに自分を頼っていてくれていたなんて思っていなかった。楽するために家事分担を言い始めたと思っていた。中途半端にして申し訳なかった。」と、私の気持ちを十分すぎるほど理解してくれました。
我が家のパパはこのあたりの理解力には長けている人なのでとても助かりました。
いい機会だと思い、ついでにプラスアルファでお願いもしてみました。
私は料理が苦手なので、献立を考えることすらも苦痛なんです。せめて、週末だけ、日曜日だけでも、私を料理から解放してほしい…と。
これに関しては、我が家のパパが料理好きということもあって、二つ返事でOKをいただきました!ラッキー!(笑)
夫婦で子育てをしたり、家事を協力するうえで、やってくれるだろう…やって当然なのに…。パパに対してこんな風に思ってしまいますが、パパ自身も、子育てと仕事を両立することは初めてなので、あなたと同じように毎日手探りで頑張っています。
「口に出して言わなければ伝わらない事」
「伝える時には不満ではなく協力を仰ぐ態度である事」
「そして必ず相手の行為には感謝を伝える事」
これらの行動が、何よりも大切です。
子育てと仕事を両立させたいのであれば、パパの協力を仰いで、上手に家事分担をしましょうね!
日々は忙しく基本いつも疲れているけど、一旦うまく回り出すと充実感を感じられるようになるものです!
子育てと仕事を両立させるコツ②節度を持って親を頼る。
子育てと仕事を両立させることで次に必要なことは“親の援助”です。
仕事で子供のそばにいてあげられない時は、子供にとって祖父母の存在は大きいものです。
我が家の子供は小さいころから病気がちで、病気の時は保育園に預けられないこともあります。そんな時に、正社員勤務していると簡単に仕事を休むことはできません。それはママだけでなく、パパだって同じです。
そんな時には、親に預けることになるかと思いますが、この時に注意してほしいのが、“手伝ってもらうことが当たり前”だと思わないことです。
自分の親だって仕事だったり、自分たちの時間を大切にしていますので、節度のある頼り方をすることが何よりも大切です。
忘れないようにしてください。
親に頼るときは「どうしても!」の時だけにする!
我が家の子供はとてもナーバスちゃんで、保育園では泣いてばかりのようでした。
親としても、心苦しいことでしたが、必ず保育園が楽しくなる時がくると信じて送り出していましたが、病気の時だけはそばにいてあげたいと思っていました。
もちろん、その思いは叶わないわけですが…。
私が復帰したその月、子供は病気ラッシュでした。ロタやプール熱などの長引く病気も経験して、お医者さんからは「1週間は保育園お休みしてねー。」と軽々と言われてしまいます。
正社員勤務の私からすれば「い、1週間も?!」と目が飛び出る宣告です。
さてどうするか?パパはこの件に関しては会社を休むとは言ってくれませんでした。当然と言えば当然です。我が家の稼ぎ頭なわけですし。
そうなると、当然私が休むのだけれどさすがに1週間は無理です。そこで頼りなのは車で30分のところにいる両親でした。
二人目の産休を取るまでは本当にお世話になりました。特に病気連発だった最初の頃は。
ですが、いくらかわいい孫だからって、丸一日病気の小さな子の看病をするのは親にとっても楽ではありません。私だって疲れるのに、両親は当時60歳でした。
それでも、いつでも「いいよ、わかったよ」と両親は言ってくれました。有難い事に会社の歓送迎会などの飲み会の時も快く預かってくれていました。
本当に助かりましたし、感謝していました。とても協力的な両親だったからこそ、私がいつも心に決めていたことが、
「頼り過ぎない。甘えすぎない。当たり前だと思わない。」
ということです。
働きたくて働いているのであってそれは私の意志でしたので、子どもの病気による欠勤も気詰まりな思いをするのは当然、文句言われないギリギリのところまで自分で取り、まだ子どもの病気が続くときは両親を頼るようにしていました。
飲み会なども自分の交友範囲内での飲み会は断る。最小単位の所属チームの歓送迎会だけに参加する。
などの、自分の中でしっかりとルールを決めるようにしていました。
どうしても両親を頼れないこともあるだろうと思い、両親以外のサポートとしてファミサポさんにも本当にお世話になりました。そして場合によっては近所のママ友にも。
今振り返ってみてもあの時いろんな人のサポートがなければとっくに仕事を辞めていただろうなぁって思います。
人を頼ることって本当に簡単なことです。特に両親は、いつも快く受け入れてくれます。だけど、自分が選んだ道を突き進むために、誰かの時間を犠牲にしている事は忘れてはいけないです。
両親を頼る場合には、最大限自分できることをしてから最後の手段としてお願いすることと、最後の手段に到達するまでに、自分の中でルールを決めて行動することは忘れないようにしてください。
これが節度のある両親の頼り方です。
ファミサポさんに関してはコチラの記事もご覧ください。
https://sakon-photravel.info/263.html
子育てと仕事を両立させることの悩みを解決するために:まとめ
今の時代、女性がどんどん活躍出来る場所が広がり病児保育などの施設も増え働きやすくなってきてるのかもしれません。
でもいつだって周りの協力なしでは子育ての仕事の両立はできないと思ってください。一人で頑張るには限度があるんです。
継続していくからこそ、挑戦したいと思うからこそ権利を主張するばかりでなく、自分への振り返りと周りへの感謝を忘れずにしていく事が大事なんだろうなとあの時の経験から思います。
子育てと仕事を両立させる!なんて大それたことを言っていますが、結局は「両立できるように協力してもらっている。」に過ぎないんです。
これから仕事復帰をするママ、挑戦したいと思っているママ。困ったら大きな声で「助けてください」と叫んで下さい。心に「必死」「謙虚」「感謝」の二文字を忘れずにいたら必ず助けてくれる人はいますよ。
世の働くママ達、エイエイオー!!!頑張りましょう!!