ディズニーランドのグリーティング撮影で意識したいカメラの設定の話

ディズニーランドでグリーティング撮影をする時のカメラの設定の話カメラの話

ディズニーランドに行ったけれど、真っ暗な写真とか真っ白の写真とか、可愛いキャラクターがブレブレの写真しか撮れなかった!ととても公開した経験はありませんか?

 

僕は現在、インディーズライブの撮影などもするカメラマンなのですが、カメラ初心者だった頃はそんな失敗をたくさんしました。

 

あなたが上手にディズニーキャラクターの撮影ができないのは、カメラの設定が上手くいっていないことと、設定用語の意味を理解できていないからなんです。

 

今回は、ディズニー撮影での設定で意識してほしいことを記事にしましたので、是非一度読んでみてください。

 

目次から気になる見出しをクリックすればその章まで一気にジャンプできます。

 

※本来、ディズニーランドで撮影した写真は著作権や肖像権の問題で、広告が貼られているサイトには掲載できません。僕のこの記事には広告が貼られていますので、ディズニー内での写真は一切掲示できませんのでご了承ください。

 

 

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写真をきれいに撮るのに必要な要素

カメラ撮影で写真をきれいに撮るためにはいくつかの要素があります。

その要素をうまく組み合わせることで真っ黒でもなく真っ白でもなく、ブレていない写真が撮れるんですね。

 

その要素がこちらの三つです。

  • 絞り値
  • シャッタースピード
  • ISO感度

それぞれに意味がありますので開設していきたいと思います。

 

絞り値(F値)

絞り値というのはカメラ設定画面内ではF値という文字で表現されています。

これは、「レンズ内の光の通り道の大きさ」を表しています。レンズの中には「絞り羽根」という光を通す量を制御する機構が付いています。その絞り羽根を使ってF値を操作します。

絞り値は「1.8や2.8、3.5」などの小数点を含む数値で表現されていて、「数値が大きくなるほど、光を通す量が少なく」なります。

設定できるF値はレンズの性能に依存します。カメラ本体の機能差はありませんのでご注意ください。

 

この絞り値で光の量を調整したり、「背景のボケ具合」を調整することができます。

ボケを大きくしたいのであれば、F値は小さく、背景もくっきり移したいのであればF値は大きく設定する必要があります。

 

シャッタースピード

これは文字通り、シャッターが開いている時間のことを言います。「1/200とか1/4000」のような分数で表記されたものがシャッタースピードです。

シャッタースピードはカメラ内にあるセンサーに何秒間光を当て続けるのかを選択する項目ですね!

一般的な一眼レフカメラであれば、30秒~1/4000秒くらいまで段階的に選択することができます。

シャッタースピードが遅ければ、長くセンサーに光が当たりますので、写真は明るく映り、なおかつ被写体はブレやすくなります。逆に、シャッタースピードが速ければ、写真は暗く映りますが、被写体をブレずに撮影することができます。

動く物を撮影する時などはシャッタースピードを意識する必要がありますね!

 

ISO感度

これは「イソ感度」とか「アイエスオー感度」とか呼ばれています。センサーが光に対してどれだけ敏感に反応するかを決定する数値です。

一般的な一眼レフであれば「100~25600」とかまで設定できるようになっています。

数値が小さければ光に対してあまり敏感ではありませんので、F値やシャッタースピードが同じであれば画像は暗くなります。数値が大きくなれば光に対して敏感になりますので、F値やシャッタースピードが同じ場合は画像は明るくなります。

それなら、ISO感度なんて上げとけばいいじゃん!なんて思いますが、ISO感度の数値を上げれば上げるだけ、画像にノイズ(画像のザラツキ)が乗ってしまい、画質が低下してしまいます。

 

F値とシャッタースピードとISO感度は三位一体!!

カメラ設定画面の説明

これら3つの項目はお互いに干渉し合う仲であるため、3つの要素を上手くバランスを撮ることで綺麗な写真を撮ることができます。

 

オートではなく、マニュアルで設定する場合は周囲の状況や、被写体の様子をよく観察して、3つの設定を決定します。

これが上手にできない場合は諦めてオートで撮影することを強くお勧めします。

3つ全部を設定は難しいけど、何か一つでも設定を任意で変更したい場合はそのまま次の章へお移りください。

 

 

カメラの設定項目

上記のようにカメラには大きく3つの設定項目があります。ですが、カメラ初心者さんの場合、3つの項目すべてを変更しながら撮影をし続けることは至難の業ですし、折角楽しいカメラの世界に足を踏み入れたわけですから、楽しんでカメラ撮影をしてほしいと思います。

そこで、3つのうちのどれか一つ選んで(厳密にはISO感度も設定変更できます)簡単に設定変更を楽しむモードがあります。

今回はキャノン製品での呼び方です、

 

Avモード(絞り優先モード)

こちらは絞り値のみをあなたが設定して撮影をします。

こちらのモードで撮影を行うことのメリットは、背景のボケ具合を調整しながら撮影ができるということです。

先ほどもお伝えしましたが、絞り値を小さくすれば、背景は大きくボケるようになります。被写体にピントを当てて、背景をボカすことで、被写体が浮き上がったように目立つ写真が撮影ができます。

ですが、人物と背景のシンデレラ城をきれいに写したい場合などはF値の数字を大きくして(一般的にF値10前後)撮影することで綺麗な思い出スナップの撮影ができます。

もう一つ、メリットがありまして、室内などの太陽光の当たらない少しくらい場所では、F値を小さくすることで、センサーに当たる光の量が多くなりますので、同じシャッタースピード、ISO感度であれば写真が明るくなります。

Avモードは背景のボケ具合を調整したり、暗い所でできる限り明るく写真が撮れるように調整することができるモードですね!

 

Tvモード(シャッター優先モード)

Tvモードはシャッター速度を任意で設定できるモードです。

シャッター速度を任意で設定するメリットですが、シャッター速度を速くすることで、動きのあるものをしっかりと止めて写真に残すことができます。逆に、ダイナミックな印象を与えたい場合などは、わざとシャッター速度を遅く設定して、動いているものブレるように撮ることも可能です。

ディズニーで写真を撮るのであれば、速く設定することはあっても、遅く設定することはあまりないのかなーとは思います。

ちなみに、手振れしないシャッター速度ってどれくらいですか?って聞かれることも多いんですが、被写体が動いていないことを前提に「1/焦点距離」が手振れしにくいと言われています。

 

Tvモードはシャッター速度を自由に変更できるモードです。ディズニーでの撮影の場合は可愛いキャラクターがブレないように手振れしないシャッター速度まで上げて使用することが一般的ですね!

 

筆者はAvモードが一番使いやすいと感じています。

僕はAvモードが一番万能だと感じています。

光量の調整もできますし、撮影場所の光量に問題がなければ(日中の屋外など)ボケ具合も自由に設定できます。Tvモードはボケ具合の調整は基本的には任意で設定できませんし、光量の設定はシャッター速度に依存しますので、ディズニーでは撮影条件が良好でない限りは使用しません。

カメラ初心者さんが初めてPモード以外を使ってディズニーで撮影をするのであれば、強くAvモードをおススメしたいと思います。

 

 

グリーティングでの設定で意識すること

いわゆるキャラグリとか言われている、キャラクターとのふれあいでの写真撮影をする場合、設定で意識してほしいことがあります。

屋内外、どういった写真を撮りたいのかで設定が大きく異なりますので、是非参考にしてください。

屋内編

屋内での撮影の場合の代表的な条件として、キャラはポーズをしてくれる、室内は太陽光がなく、撮影条件としては暗めというパターンが多いかと思います。

幸い、キャラのお家まで会いに行けるグリーティングの場合は、各キャラクターは確実に止まってポーズを取ってくれるので、シャッター速度は1/30~1/100の間くらいであればブレない写真の撮影が可能だと思います。

F値に関しましては屋内での撮影の場合は、キャラクターを際立たせた写真を撮りたいのであれば、可能な限り低く設定して撮影してほしいのですが、ここで注意点があります。

ミッキーマウスさんなどの、鼻が前方に伸びているキャラクターはF値を低くし過ぎると、目と鼻でピントがズレてしまう可能性があります。

F値を低くするとピントが合う奥行きが短くなりますのでそういった現象が発生します。

 

子供さんや、恋人をキャラと一緒に全員にピントを合わせて撮影したい場合は、シャッター速度が1/30~1/100程度になる範囲でF値を高く設定しましょう。

 

この時、F値を高く設定して、シャッタースピードが1/30より遅くなってしまう場合は、ISO感度の数値を上げて調整しましょう!

 

シャッタースピードを中心に考えるんだったらTvモードで撮影すればいいじゃんと思われるかもしれませんが、撮りたいイメージ通り(ボケ具合など)に撮影できない可能性がありますので、Avモードをおススメします。

 

屋外編

屋外の場合は、照明ではなく太陽光がありますので、正直言いますとあまり細かい設定は必要ありません。十分に晴れた日であれば、ISO感度は100にして、AvモードでF値を任意で設定しましょう。

屋外でのグリーティングで気を付けなくてはいけないのは、意外とキャラクターが動き回ることです。晴れた日の屋外であれば、基本的には手振れすることはほとんどないかと思うんですが、被写体が急に動き出して、「被写体ブレ」を起こす可能性があります。

ほぼ確実に被写体ブレを起こさせたくないのであれば、シャッタースピードは1/1000より遅くならないように注意してください。

 

屋外グリーティングの場合は、歩いているキャラを単体で撮影したい場合と、子供や恋人とキャラが一緒にポーズをしている姿を撮影したい場合がありますね!

歩いているキャラを撮影したい場合は、確実にF値を最小の数値に設定しましょう。こうすることで、レンズ内から取り入れる光量が最大になりますので、シャッター速度が速くなります。

歩いている姿もブレずに可愛く撮影できますよ!

 

子供や恋人と移す場合は、背景のイメージをどうしたいかで設定が大きく変わります。例えばですが、ディズニー入場してすぐの広場で、ミッキーさんなどに会えると思いますが、この時、背景は基本的に広場の入場門方面になりますよね

そんな何の意味も、味気もない背景はボカすことで、キャラを目立たせた一枚を撮影できます。もう設定方法はお分かりになりますか?

そうです、F値を最小の数値にすることで、背景が「うるさくない」写真が撮影できます。

 

屋外では撮影したいイメージに合わせた設定が必要になります。基本的にはAvモードでF値を変更して撮影します。背景をボカしたいのであれば、F値は小さく!背景までくっきりさせたい場合はF値は大きく設定しましょう!

 

パレードの設定で意識すること

日中のパレードは撮影は難しくありません。キャラやキャストがたくさん動き回りますが、F値がよほど高い状態でなければ、ISO100、シャッタースピード1/400くらいは確保できます。

日光が出ていれば、1/4000秒くらいは確保できる可能性があります。キャストさんのファンの方も多いかともいますが、1/4000秒でシャッターを切れば、キャストのみなさんの写真も素晴らしいものが撮影できるかと思います。

日中のパレードの撮影に関しては、天気が雨や、曇りでない限りはAvモードでF値を4~10に設定して撮影すれば問題ありません。

では雨の場合はどうなのでしょうか?

雨の場合は日光がありませんので光量不足になりがちです。光量が足りないということはシャッタースピードは遅くなります。F値は最小値に設定して、ISO感度も手振れしないシャッタースピードが得られるまで数値を上げて撮影しましょう!

 

エレクトリカルパレードなど夜間撮影に関しては下の章でご案内します。

夜間のディズニーで撮影する時の注意点

夜間のパレードやキャラ、人物の撮影では撮影時の光量が足りないため、シャッタースピードが遅くなってしまいます。シャッタースピードが遅いということは単純に手振れ写真を量産してしまう可能性があります。

このような環境の場合はF値を最小に設定して、ISO感度6400以上にせってする必要性があります。ISO感度を高くすると画質の低下が顕著に現れますが、手振れの写真よりはよっぽどマシなので、ノイズの出現具合が我慢できる程度まで、ISO感度を上げて撮影しましょう。

基本的に夜間の撮影の際は、三脚を使うことが一般的なのですがディズニーランド内は三脚の使用は禁止されています。

ここで、一つ裏技として、柵や背の低い壁などの前に立って、それにカメラを置いたり、カメラを持った腕乗せるなりして、撮影することで手振れの少ない写真を撮影することができます。

私も明るいレンズ(F値の最小値が1.8とか2.4)を購入するまではこのようにしてパレードの撮影を行っていました。

 

一般的にカメラとセットで販売されている「キットレンズ」はF値の最小値が3.5程度から始まるものが多く、夜間の手持ち撮影には向いていません。ですが、ISO感度の設定を上げるなり、柵や壁を理由することで十分満足できる写真が撮影できますので、あきらめないでくださいね!

ディズニーで子供や恋人をきれいに写したい時の設定で意識すること

カメラが趣味の人がディズニーランドに行けば、一緒に行った人や、ディズニーキャラのぬいぐるみを、インスタ映えするように撮影したいですよね!

これは本当に気持ちがわかります!

こういった、人物やぬいぐるみの撮影を行う際に、まずイメージしてほしいのは、「背景がボケ過ぎないように撮影すること」です。

一般的にポートレート(人物撮影)では、背景をボカシて、被写体を浮き上がらせるような撮影の仕方をすることが多いです。これは、背景のごちゃごちゃした感じをボケで見えないようにして、人物に視線を向けるための技法です。

ですが、折角のディズニーランドですよ!どこで撮影したのかわかるようにしないと、意味がないってもんですよね!

撮影の背景にもよるんですが、背景は適度にボカシてどこで撮影しているのかわかるような設定値を選択しましょう!

では2パターンの設定についてお話しします。

背景をくっきりとさせたい場合の設定

日中にシンデレラ城の前で、ポップなイメージで撮影したい場合はシンデレラ城がほとんどボケていないように撮るのがいいです。

こういった場合は、被写体の立ち位置はファインダーでのぞいた時に、シンデレラ城と被写体が良い位置関係になるように(これは好みの問題です)立って、できる限り被写体とシンデレラ城が近づいた状態にします。

カメラの設定ですが、F値は8~10程度で、手振れしないシャッタースピードが確保できるように設定して撮影しましょう。

 

背景をきれいにボカシて撮影したい場合の設定

夕暮れ時のシンデレラ城を背景に、お洒落な写真を撮りたい場合などは、被写体にキッチリとピントを合わせて、背景が少しブレる程度に設定する方がインスタ映えしそうですね!

こういった場合は、シンデレラ城から被写体をできる限り離して、構図を決めます。カメラ撮影をする人も、被写体にある程度近づいた方が背景がボケやすくなりますよ!

カメラの設定は、F値2.8~8程度でしょうか、撮影してみてボケ具合をF値で調整してみてください。

背景と被写体の距離の関係の図

背景のボカシ量に関してはF値が大きく関係しますが、被写体と背景の距離とレンズの焦点距離も影響しますので、ご注意ください。被写体と背景の距離が長いほうがボケが出やすく、広角レンズよりも望遠レンズの方が背景がボケやすいです。

裏技!とにかくブレを抑えれば最終的にはアプリで綺麗にできる!

夜間などの撮影で、「きれいな写真を残したいから」とISO感度をあまり上げずに、手振れをしないように細心の注意を払って撮影している方をたまに見かけますが、それはとても効率が悪い撮影方法です。

今の世の中が、撮影データはスマホの無料アプリで簡単に加工ができますし、ノイズの軽減も簡単にできます。ですので、黒飛び、白飛びさえしなければ簡単に綺麗な写真に加工ができてしまいます。

夜間などシャッタースピードが遅くなる環境で撮影をする時は、ノイズが気にならない程度までISO感度を思い切って上げて、手振れしないシャッタースピードを確実に確保して撮影をするようにしましょう!

私がライブ撮影をする時も同じような撮影の仕方をします。

ロックバンドのライブですので、ちょっとブレたほうがかっこいい場面というのもありますが、やはり演者さんがキッチリ止まって映っている写真が好まれますので、ブレないを優先した撮影方法を選択します。

 

ディズニーランドのグリーティング撮影で意識したいカメラの設定の話:まとめ

文章ばかりの記事で少し読みにくかったでしょうか?

光の量をどれだけうまくカメラに伝えられるのか?ということが、綺麗な写真を撮るために意識しなくてはいけないことです。

それを設定するのに、F値、シャッター速度、ISO感度を考えることがカメラ初心者さんにとっては比較的簡単です。

たくさん色々と話をしたんですが、結局のところ、私がお勧めしたいのは、「絞り優先モードで、F値を色々と変更しながら撮影すること」です。比較的簡単で、なおかつイメージした写真を撮りやすいと思います。

F値を最小値にしても、暗い写真しか撮れない場合は、ISO感度の数値を上げることを忘れないでくださいね!

 

ディズニーランドは最高のテーマパークです。たくさんの人にたくさんの思い出を綺麗に撮ってほしいと思います。

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